2021年2月27日、株式会社Riche Labが主催するエンジェル投資家向けピッチイベントにAVACUS株式会社代表の松田 航が登壇。現状のAVACUSプラットフォームについての説明から、今後の展開、新規サービスなどについて説明した。Avacusは去年12月業務改善命令を受けていますが、そちらについても言及しています。
投資家向けイベントの為、細かな事業内容の説明やイグジット戦略などの情報もありましたがそちらについては参加者の特権として割愛させていただき、本記事では主にユーザーが気になる新サービスや今後の展開について情報を記載します。(※掲載許可確認済み)
新サービス「Signr(シグナー)」
ブロックチェーンを使った署名や契約を簡単に行える、デジタル意思決定支援サービス「Signr」をリリース予定。公開鍵署名を誰でも簡単に取り扱うためのインターフェースを提供する。
問題意識①
コロナ禍もあり、脱ハンコ、脱ペーパーの流れが進む中で、デジタル電子契約サービスが色々と出てきているが印影データを画像変換しただけの電子印鑑にはセキュリティには不安がある
問題意識②
公開鍵署名を使えばセキュリティの強力な証明が非中央集権的に可能になるが一般には敷居が高すぎる
Signrを使えば上記のような問題を解決することができる。
AVACUSは現在運用しているオフチェーン上でのサービスとは別に完全にブロックチェーン上で動くオンチェーン版の開発も進めている。オンチェーン版は暗号資産交換業の要件にも当たらず世界中の誰でも制限なく使うことができる。そのオンチェーン版でこのSignrが使われている。Signrは単体でサービス化予定で、APIを公開することで色々なサービスにブロックチェーン公開鍵署名ができる機能がつけれるようになる。
これにより、例えば物流や美術品の流通経路のトレースや著作権管理ができたり、一定の条件を満たすと自動的に承認してブロックチェーン上に記録を残すような自動化のシステムも付いているのでそれを使うことで、例えば暗号資産で支払うサブスクリプションサービスなどにも展開可能だ。
Avacusのこれから
マイクロタスク事業
マイクロタスク(超細分化された単純労働)が発展途上国の若者の稼ぎ口として急成長している。現在マイクロタスクで代表的な「Amazon Mechanical Turk」は、ドル経済圏外のブラジルやナイジェリアなどの労働者にはAmazonギフト券を報酬として渡しているという現状がある。その人たちはそのAmazonギフト券をビットコインに変えるためにAVACUSを使っておりAVACUSが生命線になっている。
こうした捻じれは、マイクロタスクが低単価であるため越境間決済には向いていないということに起因する。この問題はまさに暗号資産が解決を得意とする分野でありAvacusは実行する基盤がすでに出来ている。マイクロタスク市場はブロックチェーン分野と同じく成長著しい分野だ。
海外取引所との連携
今年は海外へのプロモーションに力をかけていく予定。
AVACUSはトークンに使い道とコミュニティを作るきっかけを与えるインフラなので海外取引所と相性が良い。連携の仕方等は慎重に検討する必要はあるが、すでにコミュニティが出来ていて大きくお金が動いているの海外取引所に、Avacusのインフラが組み合わされば大きなインパクトとなる。
Defiとの連携
Defiとは管理者がいないプログラムで動く金融機関のようなものだが、現在4兆円以上のアセットがDefiに眠っており「借りる・貸す」以外の出口がない。その大規模な経済圏にAvacusを接続することでAvacusがその出口となる。これが実現すれば本当に暗号通貨だけで生活できる世界ができあがる。
暗号資産交換業について
新設された暗号資産交換業のカストディー部門、日本で申請しているのはAVACUS1社のみ。
「基準は何か」「カストディー業の線引きはどこなのか」を確かめるべく届け出を出して今に至るが、財務局との足並みを揃える必要があるため詳細を発表することはできない。
事業計画としては、オンチェーン版もオフチェーン版と同様の見た目で使える目途がついたので、今後はユーザーの資産を預からずユーザーがウォレットを自己管理するオンチェーン版に舵を切ろうと考えている。
ビジョンを実現する為に常に色々な選択肢を準備しており、届け出を行う前からオンチェーン開発は進めていたのでAvacusのビジョンが成功するかどうかとは実は全く影響がない。心配している方もいると思うが皆が考えているよりは良い方向に進んでいる。
Avacusの強み
ブロックチェーン分野は日進月歩で、それを取り巻く法規制も変わっていく。Avacusが行っていることは前例のない市場やユースケースを作り続けていくことなので今後も想定外なことは起こると予想している。想定外を前提として生まれたサービスなので、トークンエコノミー、取引所トークン、Defiなど、それら全てと相性が良いサービスになっています。
「常に時勢を予測し、1の予測に対して10の準備をすること」をリリース以降一貫して続けている。時勢の変化に合わせて形を変え続けながらも、常に暗号資産を活用する際の最良のプラットフォームであり続けることを目指している。それを実現する開発力と開発スピードがAVACUSの強みだ。
以上がイベントで発表された内容の一部となります。
AVACUSへの出資希望者はRiche Labの無料会員になることで可能です。
※現在受付は終了しています
以上がイベントで発表された内容の一部になります。
AVACUS株式会社に興味を持った人は、直接CEOにDMを送ってみても良いかもしれません。
たくさんDMありがとうございます!
興味持って頂いてるのが実感できて嬉しいです。こう言うのも何ですがPitchでお話できる範囲は限られています。到達点ももっと桁が違うところを見てますし、全然実現できると思っています。
もちろんDMでもお答えできる範囲はあるんですが、精一杯対応致しますー!
— まつかぶ@Avacus Inc. CEO (@matsukabu) March 1, 2021