編集長、ビットコインキャッシュってなんなんですか?ビットコインから分裂したって聞いたんだけど…どういうこと??
ビットコインキャッシュの誕生には、色々とドロドロした事情があるのだよ。
え、そうなんですか?(思いの外、重い話なの…?)興味あります!
じゃあ、今日はビットコインキャッシュの話をしましょうか。
ビットコインは、目に見えないお金のようなものです。
そのビットコインが分裂するとは一体どういうことなのでしょうか。
(それにはまず、ビットコインとはなんなのかを知る必要があります。
ビットコインキャッシュ(BCH)の誕生
2017年8月1日に、ビットコインから分裂(フォーク)をすることにより誕生した仮想通貨です。
基本的な機能はビットコイン(BTC)とは変わりませんが、技術的な面で仕様がことなります。
分裂(フォーク)については別の記事をご確認ください。
ビットコインとの違い
ビットコインとは基本的な仕様を同じにしておりますが開発者もシステムを稼働させる参加者も異なります。
もっとも大きな違いは、ブロックサイズにあります。
ビットコインが1MBであるのに対して、ビットコインキャッシュは8MBあります。
2018年5月には、さらに大きく32MBにするとしています。
なぜ分裂したのか
ビットコインは、スケーラビリティ問題という問題を抱えていました。
詳しくは、別の記事をお読みください。
ビットコインが世界的に使われ始めるについて、その問題がとても大きくなっていきました。
どう解決すべきかビットコインの開発者の間でずっと議論されてきました。
その問題の解決方法の一つに
「ブロックサイズを増やせばいいのでは?」という意見がでました。
この意見に賛同した人たちをビックブロック派と呼びます。
その意見に対して、ブロックを大きくするというアプローチは回線の大容量化が前提にあるため、太い回線を用意できるような、大規模な事業者などでないと、大容量のブロックを伝播できず、僻地などでは送金に支障を来すといった批判がありました。
今まで誰でも参加できていたのに、一部の力をもった人たちしかできなくなるというのはフィアじゃないよね?ビットコインの「非中央集権」という理想から離れてしまうのではないか?と危惧する人たちが、コア派と呼ばれる人たちでした。
その人たちは、Segwitという技術を導入する方法で解決したいと考えました。
問題解決の方法をめぐり、コア派 vs ビックブロック派 という内部対立が起きていたのです。
そして両者がわかり合うことはなく、ビックブロック派は2017年8月にビットコインからビットコインキャッシュを誕生させたのです。
そして、こちらこそが真のビットコインだと主張するようになったのです。
なるほどー。初めはみんな問題を解決するという同じ目標で話し合ってきたんだけど、わかりあえなかったんですね。
両者には両者の主張があるし、そこには色んな思惑が見え隠れしている。なかなかドロドロとした闘いなのですよ。簡単に言えば、政治的な分裂といっても良いかもしれません。
ひぇぇー。
ひぇぇー。
まとめ
ビットコインキャッシュの誕生は表向き、「真のビットコインを目指すため」とか
「スケーラビリティを解決するため」とか言われていますが
実は単に政治的な思惑の中で生まれた通貨なのかもしれません。
というのも、例えばスケーラビリティの問題がビックブロックにすることで
根本的に解決しないことはわかりきっているからです。
大きいサイズが良いなら、最初からめちゃめちゃ大きくすればいいですからね、
でもそれするとセキュリティは落ちるし、やはりビックブロックという方向での解決は間違っている。
これが大半の開発者の結論です。反乱を起こした張本人ですら実はそのくらいのことはわかっていたのです。
ビットコインコア派が開発を牛耳っているのを良く思ってない人が意図的に分裂させた
というのが概ね正しい見解なように思えます。
(あとは、ASIC BOOSTとかとか…
(誰かいつか、こういうのをドラマ化してほしいなぁ〜。
ビットコインキャッシュってなあに?
おしまい