ペグ通貨とは
通貨を固定し安定させているものを「ペグ通貨(ペッグ通貨)」といいます。
「ステーブルコイン」とも言います。(こちらは、価格を安定させた”仮想通貨”のみを指すように使われているようです)
アメリカの法定通貨は「ドル」
日本の法定通貨は「円」
これは知ってますよね?
では、香港の法定通貨は?
「香港ドル」です。
”ドル”がついてますよね。
そう実はこの「香港ドル」はペグ通貨と呼ばれるものです。
香港ドルのレートは、アメリカのドルの為替レートに合わせて固定しています。
経済が不安定な国が、自国の通貨を完全に自由な変動性にしてしまうと
なにか事件が起きた時に、自国の通貨が急激に変動してしまい、大きな影響が起きてしまう恐れがあります。
それらを防ぐために自国のレートを強い通貨(ドル)に固定して信頼を高める方法をとっている国もあるのです。
仮想通貨への応用(ステーブルコイン)
先ほど説明したペッグ制を仮想通貨にも応用したものがあります。
例えば、一番有名なのは、テザー(Tether)(通貨単位USDT)と呼ばれるものです。
基本的に、1テザーが、1ドルと同じ価値になるように固定されています。
(厳密には完全に同じではなく多少の誤差があります)
多くの仮想通貨の価格変動が激しく不安定であることから、通貨として使いづらいという問題を解決するために、法定通貨にペグするというアイディアが生まれました。
これらをステーブルコインと呼んでいます。
色々なステーブルコイン
例で紹介した法定通貨とベグさせたテザー以外にも色々な種類のステーブルコインがあります
- 法定通貨担保
- 米ドルと連動 テザー/USDT(イーサリアムのERC20に準拠)
- 日本円に連動 LCNEM(NEM ブロックチェーン利用?)
- ユーロに連動 EURS(Ethereum ERC20 ブロックチェーン利用)
- 仮想通貨担保
- イーサリアムを担保 DAI
- Heavven(HAV)
- 無担保
-
- Basis(ベーシス)
- Saga(サーガ)
-
※ここに挙げてるもの以外にもたぶんきっとたくさんあります。キリがないので割愛。
「ペグ通貨」「ステーブルコイン」の未来
価格変動がある仮想通貨は不安という方にとって、特定の法定通貨に連動するペグ通貨はとても魅力的に見えますよね。
もしかすると、ステーブルコインの方が、現実には馴染むような気がします。仮想通貨が通貨として根付くかもしれないとしたら、このステーブルコインのようなものなのかもしれません。
今後、ペグ通貨、ステーブルコインというワードが益々聞かれるようになってくるのは間違いないでしょう。
こうして、飽くなき探求は続くのであった。
おしまい。