以前、マイニングについて少しお話しました。(以前の記事はこちらマイニング初級編)
初級編では、
「コンピューターリソースを使ってビットコインを発掘する事」と教えました。
イメージがではこれですが
実際にはコレです。
マイニングではコンピュータに複雑な計算をさせています。
昔は、自宅のPCのような小さなものでも採掘できましたが、
今は競争が激化して、このような規模でやらないと採掘ができなくなってきました。
そもそもなぜマイニングするとビットコインがもらえるの?
なんでそんなことするの?
今回は、マイニングについてもう少し掘り下げて説明していきます。
マイニングとは
ブロックチェーンの新しいブロック生成のための一連の作業のことです。
新しいブロックを一番最初に生成した人には報酬としてビットコインがもらえます。
なので、マイニング = 「ビットコインを手に入れる作業」というように認識されることが多いです。
マイニングの仕組み
ビットコインのマイニングでは、ある条件を満たしたナンスを見つけるための膨大な計算作業をします。
ブロックチェーンの各ブロックには、ナンス値というものが必要で、そのナンス値を導き出すのには膨大な計算が必要です。
その膨大な計算をしてビットコインを手に入れようとマイニングする人たちのことをマイナーと呼びます。
マイナーの中で一番早く、そのナンス値を見つけた人が報酬(ビットコイン)を手に入れることができます。
なのでマイナーは、ライバルよりも早く正解を見つけなければならず、マイニング速度(計算処理)の早いマインを使うようになります。(このマイニングの計算速度、掘る力のことを、「ハッシュパワー」と呼びます)
そもそも、なぜこんな計算が必要で
なぜ、あえて膨大な計算作業をさせているのでしょうか?
なぜ膨大な計算をするのか
簡単にいえば、その方がセキュリティが高くなるからです。
ブロックチェーンは、次のブロックに、前のブロックの情報も格納されているため、
ひとつのブロックを改竄しようとすると、以降のブロックのハッシュ値が変わってしまうため、
新規生成されるブロックを上回るペースで改竄をしなければいけないので、非常に困難になります。
マイナーが膨大な計算をして、高いハッシュパワーで、ビットコイン争奪戦をしているからこそ、
改竄や二重使用などの不正が防止されていることになります。
「51%アタック(51%問題)」
悪意のあるマイナーが、ネットワーク全体の採掘速度の51%を支配できてしまうと不正取引ができてしまいます。通常、51%の採掘速度を確保するのが現実的に難しいとされています。2013年 Ghash.ioというマイニングプールが50%を超えそうになり話題になりました。
マイニングの役割
上記のように、マイニングには、取引記録を検証し、不正がないかの確認をします。そして、問題がなければ、新しいブロックを生成します。そして、そのときに、新しいビットコインが報酬として付与されます。
ビットコインは、マイニングのみによって発行されます。
具体的なマイニングについては、ブロックチェーン(上級編)で説明します。
まとめ
マイニングの役割は以下2点。
- 取引の検証
- ビットコインの新規発行
マイナーにビットコインあげるというインセンティブがハッシュパワーを生み出し、ブロックチェーンをより強固なネットワークにしているようです。
(しかし、マイニングに使われる電力が環境に与える影響を懸念する声も上がっているらしい…それはまた別の機会に
▼マイニング【初級編】