暗号資産取引サービス「Coincheck」が「Coincheck NFT(β版)」の提供を開始した。(2021.3.24 press)
先日「NFTアートってなに?」という記事を投稿しましたが、いよいよ日本の有名な取引所もNFTマーケットの提供を開始しました。(まだβ版ですが。)
一体どんなものが販売されているのかと、さっそくサービスを覗いてみると、全く同じサムネイルのドット絵の土地のようなものがずらずらと並んでいるではありませんか…。
はてこれは一体なんなのだろうか…。
皆一様に「LAND」という名前がついている。どうやらLANDは「The Sandbox 」というゲームのNFTらしい。
今回はそんな「The Sandbox」、「LAND」について、ざっくりと理解を深めていこうと思います。
The SANDBOX
The Sandboxとは、ブロックチェーン技術を基盤にしたユーザー主導のゲームメイキングプラットフォームです。プレイヤーはmetaverse(メタバース)と呼ばれる仮想世界を楽しむことができます。
ボクセルアートを作成したり、Game Makerを使って自分好みのアセットやゲームを作成して、メタバース空間に並べたりマーケットプレイスで自由に販売することができます。ゲームの見た目はマインクラフトによく似ています。
metaverse(メタバース)
ユーザーは、キャラクターを用いてmetaverse(メタバース)と呼ばれる仮想世界の中を歩き回ることができます。
metaverse(メタバース)には、色々な人が設置したLAND(土地)があり、ユーザーはそこを訪れてゲームやチャットで会話することができます。
LAND
LANDとは、メタバース上の土地のこと。ERC-721スマートコントラクトに基づくThe Sandbox metaverse の一部であり、購入して、Sandboxのデジタルアセット(ERC-1155)を利用したゲーム体験を作るために使用することができます。
発行上限は166,464個と決められています。
ユーザーはLAND(土地)を購入し、metaverse(メタバース)に設置することができます。
LANDにゲームや何かしらのコンテンツを置けば、これがデジタルアセットして新たな価値となります。
マーケットプレイスで販売できると最初に説明した通り、LANDを用いて収益化を図ることが可能になります。
SAND
SANDは、The Sandbox metaverse上で土地や資産の売買を可能にする、当社の主要なユーティリティー・トークンです。
NFT
NFTは、デジタルの希少性、安全性、信頼性のためにブロックチェーン上で作られた仮想トークンです。ユニークで、不可分で、交換不可能なものであり、ゲーム内資産の真のデジタル所有権を可能にします。
開発会社
中国・香港を拠点とするゲーム開発会社Animoca Brands(アニモカブランド)の子会社TSB Gaming Ltd
Coincheckとの関係
コインチェック株式会社は、『The Sandbox』との連携を開始することを2020年9月16日に発表していた。大人気ゲーム『マインクラフト』内で利用可能なNFTの取扱いに向け「Enjin」と連携を開始することも発表しており、ゲーム分野への関心が高いことがうかがえる。
コインチェック公式が、SandboxやLANDについての解説記事を熱心にブログに書いており、その気合の入れようが見て取れます。(もちろんLANDを売りたいもんね)
連携とは具体的にどういうことかというと、コインチェックはLANDを2月に購入している(右下の大陸のところ大きなク区画 132,-204 とその付近も多数)。今回の「Coincheck NFT(β版)」の提供開始とあわせてCoincheckは所有する土地の販売を予定している。2021年2月末時点で約115万口座を持っている(115万ユーザーいるということ)コインチェックが、そのユーザーに対してLANDを販売することでSandboxの流入を促している。
実際、今回の編集部のように、Coincheck、NFTという言葉は知っているが、SandboxやLANDは知らなかった層がこれをきっかけに知ることとなった。日本国内における広告塔としての役割を果たしている。
その他にも、ゲーム会社大手のスクウェア・エニックスがSandboxに出資をしたという話もあり、様々な企業がすでにSandboxに投資しているようだ。
マップを見る
いまいち土地を買うということがピンとこないという人は実際にマップを見てみると実感がわいてくるかもしれません。
以下ボタンからSandboxの現在の仮想空間の地図がみることができます。
↓こちらがSandbox全体の地図です。(2021.4.20時点)
離れ小島のほとんどはBinanceが独占しています。
↓ひつじのショーンのエリアも…!!
個人だけではなく、知っている企業や、知ってるコンテンツの土地がありますね。
↓ATARIがどどーんと目立ちますね。
リアル世界での土地購入と同様に、良い土地(有名企業の近くなど)は高くなる傾向があるようです。
↓SANDBOXが保有しているところも今後全て一般販売されていくということなんでしょうかね。
プレセールを行っているとかいう話は耳にします。
編集部よりヒトコト
まだよくわかってないこともありますが以上がざっくり解説でした。
マップをみると個人だけでなく色んな企業が土地を買っているのがわかりますね。4000万ダウンロードされたという触れ込みや100万の月間アクティブユーザーがいる?という噂?もあるし、Coincheckの連携しかり、なにやらお金の匂いはプンプンします。最初に想像していたよりも、はるかに企業が入り込んできていて驚きました。個人によるクリエイティブ空間というよりは、どんどんと商業寄りな感じになっていくのでしょうかね。
ちなみにCoincheckのLAND追加販売の第一弾(2021年4月13日)に販売された土地の価格は0.65ETH-1ETH。わかりやすく1ETHを20万円で換算すると13万~20万くらい。完売したらしいです。
Premiumとして販売していたLANDが売れ残り、通常のLANDとして発売するという話があったり(Premiumってなんだろう)、その価値の妥当性は現在においてまだ図り切れないところも多く、興味を持った人はまずはご自身でさらに詳しく調べることをお勧めします。単純にゲームメイキング部分に面白さを感じた人も、お金をかけ過ぎない程度でまず触ってみると良いかもしれません。
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※本記事にLANDの購入を推奨する意図はありません
※投資はご自身の責任で行ってください