暗号資産でAmazonのお買い物や、クラウドソーシング、送金機能付きSNS、フリマを利用できるサービスAvacusを運営するAvacus株式会社が、現在開発中のオンチェーン版サービスの提供開始にあたって、実装を予定している「未確定の相手に支払い能力を担保する仕組み」についての特許を申請していることを公表した(2020年12月10日)。この技術は、ブロックチェーンを介した商取引をより安心・安全に使いやすくするもので、代理購入やクラウドソーシングの際に需要者が供給者に対して支払い能力を証明できる仕組みとなる。
課題意識
従来の電子商取引では、需要者の支払い能力を保証した上で供給者を募集することができませんでした。本技術は、需要者の支払い能力を保証した上で供給者を募集することができる仲介方法、仲介装置、及びコンピュータプログラムを提供することを目的としています。
出願中の技術概要
ブロックチェーン上で需要者と供給者の取引を仲介するためのものです。本技術により、ブロックチェーン上で需要者(Shopperなど)の支払い能力を需要者の資金を預からずに保証した上で、供給者(Buyerなど)を募集することを可能となります。現在Avacusが提供しているShopやAskなどのサービスをオンチェーンで実現します。暗号資産を対価とする代理購入やクラウドソーシングなどの商取引に転用可能です。
出願番号: 特願 [2020-200390]
発明の名称:仲介方法、仲介装置及びコンピュータプログラム
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000048530.html
編集部より
AVACUSの特許は自身のサービスに根付いており、暗号資産が「投機目的」でしか機能しておらず本来の利便性に対して機会損失が生まれていることの解決というAVACUS株式会社のミッションにも繋がる。
ブロックチェーンに関する特許といえば、面白いものでいうとNIKEが靴をトークンで管理する仕組みで特許申請をしたというニュースもありました。中国によるブロックチェーンに関する特許出願が米国の3倍になったというニュースもあったりと、次世代技術を巡る攻防が世界的に加速しているにも関わらず日本の特許出願は極めて低い状況にあります。完全に遅れをとった形となっている。
そんな状況の中で、編集部が応援している国内産ブロックチェーンサービスのAVACUSが特許出願をしたというニュースは、本質的で新規性が高いその特許内容もさることながら、そういった面でも喜ばしく希望の持てるニュースであった。このAVACUSの挑戦を今後も応援していきたい。また、この技術が認定されるかどうかも引き続き追いかけていきたい。
Avacus株式会社の新株予約権
AVACUSは特許取得の発表同日、これら特許申請中技術を含めグローバル展開を推進するために、株式投資型クラウドファンディングFUNDINNOを通してより広く応援者の募集することも発表している。申込みの開始は2020年12月17日 19:30の予定。応募にはFUNDINNOの審査が必要なので気になる人は早めの対応を。
AVACUSについて、Purseと同じようなものでしょ?という人は情報がだいぶ古いです。そんな情報が古い人も、最近知ったけどまだ詳しく知らないという人も、この募集要項(以下リンク先)に書かれたプロジェクトの説明をみればAVACUSが丸わかりなので一度目を通してみると良いでしょう。
(当サイトでもリリース当初からAVACUSのニュースは追いかけているので、時間があれば当サイトのAVACUSカテゴリーの記事もぜひ読んでみてください。)
【FUNDINNO】 AVACUS PROJECT 新株予約権
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