今日2019年7月21日は、参議院選挙でしたね。
みなさんは投票に行かれましたか?
編集長も前日徹夜仕事でクタクタだったのですが、
寝間着姿のまま投票所に行き投票を行いました。
なんで、選挙って家からできないのぉ!!
いつまでこんなにアナログなのぉ!!
寝不足で機嫌の悪い編集長は萎え萎えしてました。
インターネットで投票できる社会にするためには何をしたらいいんだろう
生きてるうちにそうなってほしい— 和田 晃一良 (@wadakooo) July 21, 2019
投票に行ってきました。
ブロックチェーンで選挙できるようになったら、日本が変わるだろうなー。
— 加納裕三 (Yuzo Kano) (@YuzoKano) July 21, 2019
同じようなこと思ってる人は多い。
(和田さんも…加納さんも…笑
普段からネットに馴染みがあり、スマフォ世代なんかはとくに皆んなが思うことですよね。
今回は、実際に選挙に行ってきた編集長が体験や個人の見解を述べていきます。
そして、ブロックチェーンと選挙を絡めたお話なども少ししていきたいと思います。
選挙会場での本人確認がザルだった
選挙会場で驚いたのは、本人確認をしないことです。
郵送で届いた紙を係の人(選挙管理委員会の人かな?)に渡したら、引き換えに投票用紙がもらえます。
身分証明書などは一切いりません。
年齢と性別くらいはざっと見ているのでしょうか?
これだったら、投票権を別に人に売って、なりすまして投票できそうだなと感じました。
もちろん郵送された郵便物に、本人以外が投票すると処罰の対象になると明記されており、別の人が投票することは禁じられています
しかしながら、そもそもがこんなにゆるいのだったら、ネットでの投票とかできそうだなと感じて、ネット投票やブロックチェーンを活用した投票について調べてみよう。
ウェブ投票の危険性
ウェブ投票は便利そうだなと思う反面、もちろん心配なこともあります。
それはやはり脆弱なシステムだとハックされて改ざんされてしまうことでしょう。
実際にアメリカで11才の少年が州選挙の投票システムをハックして結果を改ざんに成功した例もあるそうです。
ブロックチェーンを使った投票の例
ブロックチェーン技術で改ざん防止、秘匿性の確保が期待されることから、選挙への応用はすでに色々なところで広まっています。
国内例
Avacus株式会社:サービスの内容の決定投票システム
サービス(Avacus)内で使える通貨をユーザーが投票し決定する投票がサービス内で行われた 2018.05
アステリア株式会社:株主総会の議決権投票システム
株主総会 議決権投票の本番環境にブロックチェーン技術を適用 2019.06
つくば市:Society 5.0社会実装トライアル支援事業の最終審査投票
新事業案をマイナンバーで本人確認しブロックチェーンで投票する仕組み 2019.06
システム開発:株式会社VOTE FOR、株式会社ユニバーサルコムピューターシステム、日本電気株式会社)
海外例
ブロックチェーン技術での投票の開発を政府期間が進める
タイでは選挙の不正が多く、ブロックチェーン技術での投票の開発を政府期間(NECTEC)が進めている
米国初のブロックチェーン投票
アメリカでは2018年に行われたウェストバージニア州の中間選挙で米国初のブロックチェーン投票がおこなわれた 2018
韓国政府がブロックチェーン技術の電子投票システムにおける活用を検討
韓国では韓国政府がブロックチェーン技術の電子投票システムにおける活用を検討されている 2018.11
ツーク市、ブロックチェーン投票を試験導入
スイスのツーク市ではブロックチェーン投票を試験導入がされた 2018.06
海外は国政選挙にまでブロックチェーンの活用をする動きが進み、政府主導で進んでいる印象で、日本はまだまだその動きは弱いなと感じました。
タイのように不正が多いからといった動機が日本にはないのである意味では当然なのかもしれません。
ただ、ブロックチェーンを活用した選挙は、「人を選ぶ」「政党を選ぶ」といった従来の選挙とは全く違う価値を生み出す可能性があります。
ブロックチェーンを活用した新しい選挙制度
ある政党を応援したいと思って政党名を書いたものの、比例代表により思ってもみなかった残念な人が当選してしまったみたいな経験はないでしょうか?
選挙について真面目に考えれば考えるほど、国について真面目に考えれば考えるほど、本当に一番良いのは、政策ごと個別に議論できて、日本にとって一番良い政策はどれかを個別に投票できるのが一番良いのでは?といつも思ってしまいます。
昔は、それをしようとするのは現実的じゃなかったから、代表者を決めて、その人たちに国のことを決めてもらうみたいなことをするしかないので、そうしていただけだと思うんですよね。
でも今はネットがあります。
実は、政策個別に民意を反映させることは、そこまで難しい話ではなくなっていると思います。
そういうより新しい形に選挙が変わっていくのも面白いのではないでしょうか。
(ただ専門的な政策について国民の投票で決めることの危うさはあります。)
調べてみると、こういった形で政策ごとに民意を表すことを「液体民主主義(Liquid Democracy)」と呼ぶらしく、欧州などではそういったように制度そのものの改革を訴える党もすでに存在しているそうですね。
編集部よりヒトコト
改めてブロックチェーン技術には既存の色々なことを変える力がありそうね。
ブロックチェーンを使った選挙を可能にするには「身分証明」の部分どうするかってところが課題になりそう。
万全にするなら、つくば市のように、マイナンバーカード+生体認証とかですかねぇ。ただ、それはそれでめんどくさそうだし、冒頭で話したように今でもわりと本人確認はゆるいんだから…郵送で投票コード送るとかでもいいのかも?
あ、あと一個言い忘れたことが…
選挙カーとか、演説がうるさいです!!そういうの全部辞めにしてネットでやろう!!
参考
Avacusとは暗号通貨で買い物をしたい人と暗号通貨が欲しい人をマッチングするサービス
公正で透明性の高い投票システムを実現 上場企業の株主総会で世界初!
ウェストバージニア州の中間選挙で米国初のブロックチェーン投票
韓国では韓国政府がブロックチェーン技術の電子投票システムにおける活用を検討
ツーク市、ブロックチェーン投票を試験導入
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