こんにちは編集部です。
コインチェック事件の波はなかなか静まりませんね。。
徹底的に調べ上げられつつあるコインチェックの中で
「匿名通貨」というワードが出てきました。
どうせ暗号通貨の別称でしょ?
と思いつつも調べてみたら、、全く違いました(笑)
ということで分かっているようで分かっていない「匿名通貨」をまとめました。
匿名通貨とは
仮想通貨の中で特に匿名性が強い仮想通貨のことです。
仮想通貨は基本的に匿名性が強く個人単位の特定ができないものですが、ブロックチェーン上でどのアドレスに送られたかわかるため、アドレスをたどって特定の個人情報と結びつけられる可能性もあります。つまり匿名性が完全ではないということです。
国からすると資金洗浄に使われたりすることを抑制できるため、必ずしも匿名性が強いのが良いとは限らない。
※資金洗浄=非合法で得たお金を何かしらを介することで正当なお金とすること
ビットコインの匿名性
最も有名なビットコインを匿名の基準とします。
まず、ビットコインは口座残高や取引履歴はすべて公開されます。
このような取引の透明性がありつつ、匿名性もあると言えるのは
アドレスから追って得られるウォレットの情報と個人情報が結びつかないと考えていられるからです。
しかし、ビットコインの批判の代表として「資金洗浄」が挙げられるので
その対策としても匿名性を完全としてない仕様となっています。
そのため、アドレスから取引記録を辿って、何らかのきっかけで
個人情報と結びつく可能性は0ではないのです。
匿名通貨の代表例
匿名通貨の代表例3つの匿名たる所以をご紹介致します。
DASH(ダッシュ)
「コインジョイン」という仕組みを採用しており、複数の送金を依頼を一時的にまとめて、個々に送金している。
この仕組みを採用することで送金元と送金先にクッションを入れて送金元のアドレスをブロックチェーンに記録しないのです。
(引用:bitcoin814.whdno.com)
Monero(モネロ)
「リング署名」という仕組みを採用しています。
通常の仮想通貨は自分のウォレットの秘密鍵・公開鍵を用いてデータに署名をするのですが、モネロは鍵を束ねて利用することにより誰が署名を行ったか分からなくしています。
署名とはざっくり言うと、取引契約にサインすることですね。
リング署名は複数の取引契約を1枚にまとめてそこに寄せ書きのようにサインしてわからなくするイメージです。
(引用: newsweekjapan.jp)
Zcash(ジーキャッシュ)
「ゼロ知識証明」という仕組みを採用しています。
ビットコインの取引の透明性を完全にひっくり返しました。送信者&受信者アドレス・コイン数量・コイン履歴をすべて匿名化したまま、取引の正当性を証明できるのです。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ゼロ知識証明
詳しい仕組みは暗号学に基づいており、難しすぎます。。
(引用:marupiya.com)
上記3つは匿名性以外も特筆すべき特徴がありますので
気になる方はBitcoinLIFE公式twitterのDMまでリクエストを!!
コインチェック事件との絡み
実はコインチェック事件自体には直接的には関りがないんですよね。
コインチェックに調査が入ったことで扱っている銘柄の中に匿名性が強い匿名通貨があることが公になりました。
これが問題とみなされています。
金融庁からの認可が下りていないコインチェックはみなし事業者として事業を行っていました。
申請中でも事業は行えるのでここは問題ではありません。
問題は「なぜ金融庁から許可が下りないのか」であり、その理由として挙げられたのが匿名通貨を扱っていることでした。
ただでさえ、事件にて悪評漂うなか、匿名通貨によって資金洗浄の疑いまでかけられる可能性があるとしたらまさに泣き面に蜂ですね。。
編集部よりひとこと
かなり難しい内容でした。。
システムの仕組みから、金融の問題まで幅広く関わる匿名通貨。。
まだまだ奥が深そうなので勉強します!!